花粉症の症状と対策!腸内環境を整えて根本解決

医療・健康

投稿日:2024年02月15日

要約
花粉症は、現代社会における代表的なアレルギー疾患の一つです。年々、患者数は増加傾向にあり、多くの人にとって悩みの種となっています。 本記事では、花粉症の症状や原因、メカニズムについて詳しく解説します。さらに、腸内環境との関わりや、症状改善のためのヒントも紹介していきます。

目次

陽光きらめく春の訪れは、同時に多くの人にとって憂鬱な季節の幕開けでもあります。そう、花粉症のシーズン到来です。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ...まるで風邪のような症状に悩まされる方は少なくありません。

本記事では、花粉症の症状とメカニズム、そして近年注目されている腸内環境との関係について詳しく解説します。さらに、花粉症対策や症状緩和のためのヒントもご紹介します。

花粉症について

花粉症の症状

花粉症の症状は、主に以下のようなものがあります。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ
  • 目の充血
  • 鼻の奥の違和感
  • 頭痛
  • 喉の痛み
  • 疲労感

これらの症状は、個人差が大きく、軽い人から日常生活に支障をきたすほど重症な人まで様々です。

花粉症のメカニズム

花粉症はアレルギー性鼻炎という名称で、体内に侵入した花粉を異物と判断し、過剰な免疫反応を起こすことで発症します。このメカニズムは、主に1型(即時型)アレルギーによるものです。

1型アレルギーでは、体内に侵入した花粉に対してIgE抗体という免疫物質が作られます。その後、再び同じ花粉が体内に侵入すると、IgE抗体が花粉表面にある抗原と結合し、マスト細胞や好塩基球からヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離されます。

ヒスタミンは、血管拡張や血管透過性亢進、炎症反応を引き起こし、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。

花粉症の要因

花粉が鼻や目の粘膜に付着して、花粉に対する抗体がつくられ、作られた抗体が花粉に過剰反応して症状がでるのですが、

花粉に触れても発症しない人、花粉に対する抗体の数や花粉の量が症状の大きさに比例しないなど 直接の原因や機序は解かっているのに、遺伝や環境などの要因が人それぞれ多種多様で、薬の効く効かないなどがあり難しいとされています。

主な要因としては

  • 副交感神経優位
  • 環境汚染または徹底した衛生管理
  • 食文化の多様化による食生活の変化
  • ストレスなど

交差免疫反応

花粉に対しては花粉専用の抗体が反応するのですが(特異性)、構造が似ている別の抗体が花粉に反応してしまうのです。

花粉に対するIgEの量だけでなく、他の抗体の数が多ければ交差反応する確率も高くなり花粉症が引き起こされます。

一昔前はその地域で採れるものを食べてましたが、今は物流の発展で世界中のものを食べれるようになり、そのために抗体の数も増えてます。

食材が増えれば増えるほど抗原や抗体の数・種類も増え、交差性反応によりアレルギー疾患を起こす可能性が増えていきます。

Th1とTh2の関係性

Th1細胞とTh2細胞は、その環境に応じて、お互いの機能を制御し平衡関係を保っており、この平衡関係はTh1/Th2バランスといわれ、このバランスがどちらかに傾くことにより、炎症やアレルギーなどそれぞれに特有の疾患が生ます。

Th1は、主にウイルスや細菌などの感染症に対する防御に関与する細胞です。一方、Th2は、アレルギー反応に関与する細胞です。

花粉症患者では、Th2細胞が優位に働いていることが分かっています。Th2細胞は、IgE抗体の産生を促進するインターロイキン4やインターロイキン13などのサイトカインを産生します。これらのサイトカインは、IgE抗体の産生を促進し、花粉症の症状を悪化させるのです。

Th1とTh2の関係性

花粉症と腸との関係

腸管免疫系

体内に侵入する病原体から身を守るために、粘膜免疫と呼ばれる独自の免疫機構を備えています。その中でも腸内に存在する腸管免疫系と呼ばれる免疫システムがあります。

内なる外

粘膜免疫

腸管や呼吸器管は身体の中にありながら外界と接している内なる外として粘膜で保護されています。

粘膜は単なる防御壁ではなく、粘膜免疫システムと呼ばれる精巧な免疫機構を備えています。これは、体内に侵入する病原体と戦う最前線であり、同時に必要な栄養素を吸収する重要な役割も担っています。

パイエル板

粘膜免疫システムの中でも吸収して体内に取り込む役割のある腸は腸管免疫として特別な免疫機構が備わっています。

腸管免疫系において重要な役割を果たすのが、パイエル板と呼ばれる組織です。パイエル板は、小腸粘膜に存在する粘膜関連リンパ組織(MALT)の一種であり、人体最大の免疫システムと言われています。

パイエル板の表面には、M細胞と呼ばれる特殊な細胞が存在し、非自己である食物や病原菌、腸内細菌などの異物をパイエル板内に取り込み、免疫細胞に提示する役割を担っています。

パイエル板

自然免疫

パイエル板に取り込まれた病原菌は、まずマクロファージ樹状細胞などの貪食細胞によって貪食されます。これらの細胞は、病原体を分解しながら、サイトカインや抗菌ペプチドなどの物質を分泌し、周囲の免疫細胞を活性化します。

獲得免疫

さらにマクロファージや樹状細胞は、抗原提示と呼ばれるプロセスを通じて、その情報をヘルパーT細胞に伝達します。ヘルパーT細胞は、情報を分析し、キラーT細胞B細胞を活性化します。

キラーT細胞は、ウイルス感染細胞などを直接攻撃する細胞傷害性T細胞です。一方、B細胞は、抗体と呼ばれるタンパク質を産生し、体液性免疫を担当します。

免疫の総司令

パイエル板の免疫システムは獲得した情報を寛容、無応答、排除と的確に識別し、体内に吸収したり攻撃するだけでなく、その情報(指名手配書みたいなの)をリンパ球に渡し、増殖し(手配書の増刷)、リンパの流れにのって全身にめぐりそれぞれの粘膜に伝えます。

腸内細菌が存在しているのも、異物であるが排除しないという識別パスがあるからです。

Th1/Th2バランスやTh2の誘導をパイエル板が司っているので
腸内環境が悪化すると、Th1/Th2バランスが崩れTh2細胞が優位になり、アレルギー反応が起こりやすくなると考えられています。

花粉症の対策

花粉症の対策としては、以下の方法が挙げられます。

花粉を避ける

基本は暴露される量を減らす

  • マスクを着用する
  • 室内の花粉を減らす
  • 外出後の衣服の洗濯

薬物療法

  • 抗ヒスタミン薬
  • ステロイド鼻腔スプレー
  • 抗アレルギー薬

舌下免疫療法

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腸内環境を整える

腸内環境の整え方は個人差があります

  • 食物繊維が豊富な食材
  • 発酵食品
  • 乳酸菌を含む食品
  • ビフィズス菌を含む食品
  • オリゴ糖を含む食品

腸内環境は個人差があり「○○が良い」というのは人それぞれです

その他

  • 十分な睡眠と栄養を摂取する
  • ストレスを溜めない
  • 適度な運動をする
  • 花粉症は、アレルギーであり完治が難しい病気ですが、適切な対策をすることで症状を緩和する可能性があります。

    まとめ

    花粉症は、体質や環境によって症状が異なり、人によって辛い時期も異なります。自分に合った対策を見つけることが大切です。

    腸内環境が腸管免疫から全身に影響を与え、また腸内環境も腸管免疫に影響されています。

    ※ 文中の情報はあくまで参考情報であり、医療機関の診断や治療に代わるものではありません。 ※ 症状が気になる場合は医師に相談することをおすすめします。

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    ひがしむら整体院

    東村哲男

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    webデザインを勉強中。